スポーツ小説って、どうして読み終わった後に、その競技がしたくなるんだろう??
佐藤多佳子著/一瞬の風になれ1・2・3
陸上短距離にかける高校生が主人公。高校から陸上を始めた新二と、中学時代いい成績を残したにもかかわらず、陸上をやめた連が主人公。
主人公の二人はもちろん、登場人物全てがいいんですよ。
中には悪役がいるんですけど、その人でさえ愛おしく感じるんですよね。
1(イチニツイテ)・2(ヨウイ)・3(ドン)の全3巻ですがノンストップで読み切りました。
読んでる途中から、目がぴくぴくしはじめたけど、そんなの構っていられません。
よく泣いて、よく笑いました。
全力疾走したくなりますよ!!
森絵都 著/DIVE!!上・下
飛び込み競技に魅せられた1人の中学生と2人の高校生が主人公。少年たちが通う弱小ダイビングクラブは、存続の危機にありました。
クラブを継続させる条件は、オリンピック出場!!
3人の少年たちは、挫折しながら励まし合いながら技を磨いていき、オリンピック予選に出場できるほどの実力を身に付けます。
しかし、予選を前に、3人のうち1人に決まります。
その後、少年のとった行動は・・・・思い出しただけで涙が出る!!
この本も、よく笑って、よく泣きました。
高さ10メートルの飛び込み台からダイブしたくなりました。
近藤史恵 著/サクリファイス
高校時代短距離で優勝し、次のオリンピックも狙えると言われていた主人公が、ツール・ド・フランスのテレビ中継を見て、ロードレースに魅せられ、社会人のチームに入って力をつけていく物語。自転車レースの面白さに加えて、チームの中の役割や人間模様、さらにはミステリーの要素も入った至れり尽くせりの一冊です。
「ロードレースってこんなに面白いんだ!」「ツール・ド・フランスって、次はいつ!?7月!?終わってる!来年まで待てない!!」と、レースを見たくて仕方がなくなること間違いなしです。
この本も泣きました。
三羽省吾 著/イレギュラー
弱小野球部・蜷谷高校と甲子園出場校・圭真高校のバッテリーを中心とした物語。通常の青春野球小説と違うのは、蜷谷高校のある蜷谷村が大型台風によって壊滅的な被害を受け、半年経っても村民が避難所生活を余儀なくされているということです。
その避難所には「出ていけ」と落書きがしてありました。
蜷谷高校野球部の頑張りに、村民たちも立ち上がります。
自然災害後に被災者が抱える問題が詰め込まれています。
東日本大震災から半年以上たった今、この本に出合えてよかったです。
この本も、よく笑って、よく泣きました。
体育の日だからスポーツ小説にしたんですけど、気が付けば、どの本も男性が主人公でした。
そういえば、女性が主人公のスポーツ小説って、読んだことがないなぁ・・・。
探そっと♪