来週放送する「ふらりアートめぐり」の収録で、林原美術館(岡山市北区丸の内)に行ってきました。
林原美術館では、現在「洛中洛外図屏風に描かれた世界」展が開かれています。
展示会には、4点の国宝、3点の重要文化財が展示されています。
これまで、洛中洛外図屏風は、室町時代から江戸時代にかけて描かれた「景観図」だと思われていました。
しかし、16~17年前から、「政治的なメッセージが含まれている」という説が出てきたそうです。
建物の大きさや描かれている人から、当時の勢力が分かるんです。
放送でご紹介するのは、22点の中から、「国宝 洛中洛外図屏風(上杉本)」「重文 洛中洛外図屏風(舟木本)」「重文 洛中洛外図屏風(林原本)です。
中でも、国宝の上杉本は、室町幕府13代将軍・足利義輝が上杉謙信に贈るために、狩野永徳に描かせたものです。
しかし、義輝は謙信に贈る前に亡くなります。
そのまま狩野永徳が持っていたものを、織田信長が入手し、上杉謙信に贈ったとされています。
こんな歴史ある屏風が、岡山で!林原美術館で見ることが出来るんです!!感動!!!
この上杉本、今は原本が展示されていますが、火曜日からはレプリカが展示されます。
上杉博物館でも、原本が展示されるのは、年に1回か2回だそうで、普段はレプリカが展示されているんですって。
このレプリカがまたすごくて、写真を撮ったものを、手彩色で手間をかけて作っています。
どちらも見てみたいですね。
林原美術館に行く時は、単眼鏡または双眼鏡を持っていこう!!
上杉本と舟木本のなかには約2500人、林原本のなかには約3200人が描かれています。
とても細かく描かれているので、肉眼ではなかなか見ることができません。
人が多くて、後ろのほうでしか見えない場合はなおさらです。
でも、描かれている人の表情や服装を見ていただきたい!!
是非是非、単眼鏡やオペラグラスを持って行って、じっくり見てください。
放送は、4月2日(月)午前9時25分頃~。
もう4月だ!!!Fresh Morning OKAYAMA内の「ふらりアートめぐり」のコーナーです。