2011年8月8日月曜日
由佳の本棚
音楽の入門書としてもミステリーとしても楽しめる1冊。
最後のどんでん返しにはもちろん驚いたけど、著者の音の描写に驚きっぱなしでした。
音って、文字にすると、こんな風に表現できるんですね。
主人公の音楽に掛ける思いに、胸が苦しくなります。
結末が分かった上で、もう一度読みたいな。
それぐらい、音の表現が美しいんです。
堂場瞬一のスポーツ小説はやっぱりすごい!!
選手の年齢への恐れが、オリンピックにかける思いが、これ以上ないほどリアルに描かれています。
現役の時に読みたかったな~。
壁に当たっているスイマーのあなた、是非、読んで!!!!
自分は全てやったと思っても、今岡選手ほどにはやってないはず!!
完全犯罪に猫が何匹必要かは、トリックの都合上お伝えできませんが、愛猫♥海(かい)は、相変わらず仰向けで寝ています。←本の内容と一切関係なし!
この本、登場人物全員がゆる~いんです。
ゆる~く進んでいくのに、ちゃんとしたトリックがあるんです。
ついでに、招き猫の歴史に詳しくなれます。
歴史とミステリーとお笑いが一緒になった一冊です。
まさかの三位一体です!さすが!!
神様のカルテを読んで、ず~っと読みたかった「草枕」。
読んだら・・・・よく分かりませんでした。
主人公の頭の中と、主人公が体験したことが、ひたすら文章になっています。
主人公の思考に「おいっ!」と、つっこまずにはいられません。
主人公の駄目なところと自分の駄目なところが重なりました。
ところどころに人生訓が隠されています。
にしても、これは小説なのだろうか・・・・。