2010年5月10日月曜日

トラちゃん天地明察を破る

 

”由佳の本棚”の紹介で、なぜ我が家の愛猫、トラちゃんか!?
・・・・それは、番組でもお話ししましたが、かばんの中に「天地明察」を入れていたところ、そのかばんの中に入って遊びまくり、帯をビリビリニ破り、本をひっかきまくったから。
写真は、ビリビリにしたあと、ご満悦でベッドに移動したトラちゃんです。←ただ載せたかっただけ!!
由佳の本棚では、紀伊國屋書店に本をお借りしているのですが、この天地明察に限っては、書店で見つけて、すぐ購入をしたんです。
これが虫の知らせってやつか!?お借りした本をボロボロにせず、本当に良かった・・・。
ではでは、ここからは本題。番組の中でご紹介した本です。
 
時は将軍綱吉の時代。 碁の名門に生まれ、お城で碁を打つ仕事をしている渋川春海が、20年以上の時を費やし、日本の暦を作っていく物語。
春海は22歳の時、会津藩の保科正之に命じられ、北極出地に出かけます。
そして30歳の時、保科正之は春海に、これまで使っていた暦をかえるよう言われます。
45歳の時、4度目の請願で「大和暦」が採用され、823年ぶりの改暦がなされるまで3度失敗しているわけだけど、その失敗の仕方が壮絶。
人間は、こんなにも何もかも失って、ボロボロになっても、立ち直ることが出来るんだと、春海の人生に圧倒されっぱなしでした。
それにしても、渋川春海の描かれ方が魅力的です。偉業を成し遂げた人なのに、決して偉ぶらず、弱いところが描かれているんです。この本はスゴイ!!

 
のだめカンタービレと同じぐらいのクラシックブームを巻き起こせるか!?
主人公は、音楽一家に産まれた津島サトルくん。
小さいころからピアノに親しむも才能のないことが親類にばれ、 そこからチェロを学ぶことに。
芸大付属高校を受けるも失敗。祖父が理事長を務める私大付属高校音楽科に進みます。
そこで一番の弾き手になったサトルくんは、才能あふれるヴァイオリニストの彼女と付き合うことになり、裕福がゆえに海外に留学し、その間に彼女に浮気をされ、チェロに集中できなくなり、チェロをやめます。
という、何気ない音楽科に通う高校生の3年間が描かれているわけですが・・・高校生ってこんなにヒドイことを平気でするの?こんなに黒いものが渦巻いてるの?と、ただの青春物語ではありませんでした。
この本、3巻完結です。 本屋で購入する際、驚かないよう、心の準備をしてください。
 
語源って、私にとっては、答えられそうになくて、まったく答えられないんですが・・・。
ここで、一つご紹介。「ろくでなし」の語源って何だ??
ろくでなしは、ご存じ、ぐうたらで、役に立たず、生活力なしで、妻が亭主を罵る言葉です。最近は、一般男子にも使います。私の場合。
さぁ、ろくでなしの語源ってなんでしょう????
ろくでなしの「ろく」は、俸禄の「禄」。つまり、給料のこと。
給料がない、生活力がない、罵られて、当然ということです。
あと、大陸の「陸」とかいて、ろくでなしと読む場合もあるんですって。
その場合、陸は、平坦、平ら、正しい、真面目と言う意味もあるそう。
その陸がないので、ロクデナシです。私の親友は、収入はあるけどロクデナシです。
 
この話、中心は、バレー部のキャプテン、桐島くんが部活をやめることです。当たり前!?
でも、桐島君が物語の中に登場するかと言えば、そうじゃないの。
各章、それぞれ桐島君の同級生が主人公になって、たいして桐島君のことを語るわけではなく(中には桐島君について深い思いの人もいる)、自分のことを語って、 ちらっと「桐島、部活やめるってよ」程度に桐島君の話が出てきます。
ディレクターが「田村はまだか」に似てる!と申しておりました。
それはさておき、高校生のときって、こんなに生きにくかったっけ?と、思わず自分の高校生活を振り返りました。
私はのほほ~んとしていたので、小説の主人公より楽だったかな。
高校生活って苦いのね。桐島君、私は、部活をやめないほうがいいと思うよ。
   
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